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やっと丕甄の話がかけます。
今週には描くっていう前回の目標クリアです。

昼ごはん弁当なのですが、この時期おかずをつくるのがそれはもう面倒くさくて!
そこで編み出したのが炊飯ジャーで野菜を炊くです。
ご飯はたけるし、温野菜サラダ的なものもできるし一石二鳥です。
調子乗って本日、さばの味噌煮を炊飯ジャーしてます。
やれるんジャー

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男の視線は、女の唇に集中していた。
形のよいその唇は、潤いに満ちていて、他の人のそれよりも幾分か厚いだろうか。
綺麗に引かれた紅からは桃の芳香がただようかのようだ。

男は飽かずにその唇を眺める。

「なにをそんなにご覧になってますの」
女は、薄く笑った。
男の視線の意味を図りかねたからだ。
もし男の視線が夜の色をまとっていたら、それは長い夜の始まりの合図であったのだろうが、いま女を見てる男は昼間の目のままだ。
昼の目は、すなわち王の目である。
「甄の唇はうつくしいな」
「まあ、珍しいですわね」
男が女の容姿をほめることはほとんどない。女は軽く目をはった。
「我が君、もしかして疲れてますの?」
「そんな風に見えるか?」
容姿は別段普通だ。しかし、女が彼の政務を間近でみていると、懸案事項が多すぎるのではないかと感じた。
時は乱世、三国鼎立のいまである。
国を治めることは、針の筵に座るよりも難しいだろう。
「どうでしょう」
女は思案に一呼吸置いた。
そして白魚のよな繊細な指を彼の胸に当てて、唇がつむいだ。
「お心が、少しお疲れのようですわ」
男は一瞬、顔を動かすがその後すぐ、あきらめたように笑った。
「甄はすごいな」
「貴方の妻ですもの」
男の手をとって、まるで大事な秘密を打ち明けるように話す。
触れた温度は冷たかったが、指が、女を受け入れるように弛緩した。
一度女は目をつつむり、目を、昼間の、政のなかの人の目になった。

「我が君の信念は、貫いていいものですわ」

もう一度、男は笑った。
男が惹かれてやまないのは、もしかしたら、その唇の造詣ではなく、彼女の心気から発せられる真っ直ぐな言葉なのかもしれない。

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まさかのかもしれない運転オチでした。
貴方のからだで好きなとこシリーズでした。
第一回は幻の甘陸で陸遜のまつ毛です。変態炸裂甘寧殿。
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